滑走記録を携帯で入手  「VEQサポート 」開始 《信濃毎日新聞2006年12月14日》

木曽町開田高原の開田高原マイアスキー場(今孝志社長 52歳)は今季から、スポーツ科学と情報機器を直結したスキー客への新サービス 「VEQ(ベック)サポート 」を始めた。ICチップで記録した滑走データをスキー客に携帯電話やパソコンで速報。さらに総合データを分析し適正な運動量などを助言する。米国での体験を生かした健康づくり支援の 「おそらく国内初の試み 」(今社長)という。

運動量の助言も

 VEQはVertical Drop(標高差)、Exercise(運動)、Quantity(量)の頭文字を取った、今社長の造語。
 サービス対象は同スキー場のシーズン券購入者全員。券にICチップを埋め込み、リフトの改札を通ると、滑走標高差やリフト乗車回数などのデータが自動的にコンピューターに送られる。
 記録はパソコンや携帯電話で確認でき、滑走標高差が多い順に対象者全員のランキングが表示される。自分がどれだけ滑ったか励みになる。
 サービスの本領は、記録したデータと、利用者の年齢、性別、体重、技術レベル、普段の運動量などの情報を総合的に分析し、その人の適正運動量を割り出すところにある。今社長が独自に作成したデータベースを基に分析。希望者に 「どれだけのカロリーを消費したのか、どのくらい滑るのがちょうどいいのか 」などを助言する。
 今社長は30年ほど前、米国コロラド州の大学でスキー場経営を学び、スポーツを科学的に分析する米国の取り組みに刺激を受けた。
「技術向上だけでなく、健康という価値観をスキー場に取り入れたい。VEQサポートは長年やりたかったこと。ぜひ多くの利用を 」と声を弾ませる。